1/23)
22時出発予定のところ大雪予報のため急遽9:30に出発。17:30穴水町の避難所さわやか交流館プルート到着
1/24)現地ボラの君島さん報告
穴水町のプルートです。仕切りのある部屋もありますが、床に薄くマットを敷いただけのへやもあったので、畳を運び入れました。
その後、プルートから車で5分ほどの小規模避難所で足湯を実施。 約15人が避難生活していて集落の50世帯の多くが金沢などのお子さんの家や親類宅に避難され、高齢で身体の不自由なな方が避難生活をやむなくされています。
「水道が復旧しないと自宅に戻ることは難しい」と話されています。ほとんどの方が、地震後に1から2回しかお風呂に入っていないとのことで、中には金沢市まで時間をかけてお風呂に入りに行ってきたという人もおられました。
足湯で皆さん気持ち良いと話されていました。ただ皆さん肌がカサカサです。
穴水町では、15日から仮設住宅の申し込み受付がはじまりました。今月末までが期限です。しかし、高齢者は内容を充分に理解されているとは言い難い状況です。丁寧に説明会や個別相談会等が必要です。これから書類申請手伝いボラを計画していくとのことです(RSY事務局)。
午後は、穴水町でも中心部から車で30分、能登町に近い小規模避難所で足湯。現在は10人ほどで、当初は30人だったけど減ってきた。
日中は自宅の片付けなどで4から5人のみ。ほとんどの方は、お風呂に入っていないとなのこと。食事は女性たちが当番制で作っているが、プルートから届いたものもあるが、充分ではない。
自衛隊が給水車とともに詰めています。避難所周辺地区の住宅は崩落した家屋は見当たらないのだか、ほとんどが赤紙、危険判定。
日中は自宅の横の納屋で過ごして、夜泊まりに避難所に来る方もいるとのこと。
雪は15から20センチ積もり、道路は日陰は雪があるものの、ほぼ消えかかって支障はなし。ただ、この後凍るとアイスバーンが危ない。
どの避難所も定期的に自衛隊が物資を届けており、食事はとりあえずは困っていません。消毒液なども充分確保されています。ガソリンスタンド、コンビニも時間制限はあるものの開いています。
スーパーも開きました。徐々にお店は再開してきています。
本日の足湯は、午前10人、午後4人、ほとんどが「お風呂に入っていない」と訴えており、午後は温タオルで身体を丁寧に拭いてもらって、サッパリしたと喜ばれていました。水道が使えないと、衛生面でも改善されません。
能登は2007年にも地震で被害を受けています。
1/25)現地ボランティア君島さん報告
今日は、朝8時からプルート玄関先や通用口の雪かきで、一汗。その後、大阪の女子大生2人も合流し、プルートから車で15分ほどの小規模避難所で足湯。
足湯聞き取り
70代男性。ここは海がすぐだけど、能登島があり、津波の被害いはなかったけど、家屋のほとんとどが赤紙(危険)。自分の家もなんかわからないように傾いた。お風呂は一度金沢まで入りに行った。地震保険には入っていたけど、家をどうするかはまだわからない。保険がどれだけ出るかもわからないし、仮設住宅もどうなのか?
大手通販会社提供の衣類なども配布。着替えもでき、暖かい服ももらってありがたいと感謝され、会社に感謝してというと、みんなが大笑い。
少しの時間でしたが、笑顔溢れる時間となりました。
午後からは、昨日午後に行った小規模避難所へ。
昨日は声を掛けても断っていた人も、自分からやりたいと言ってきたり、80歳代の足の不自由な男性が、歩いて来たものの途中で転んで顎を怪我してといったトラブルもありながら、皆さん和やかな雰囲気で、足湯の後はお茶会でなごみました。 道路は日陰などはアイスバーン状態で少し危険です。慎重な運転を心がけています。
所感
足湯は避難者の人たちとの対話の場です。足湯で疲れを取りながら、ボランティアとの対話の中で様々なお話をします。避難者から語られるつぶやきから、今必要なことはなんなのかということを確認し、次への支援へつなげていきます。
今回足湯の実施で、お風呂に入れない状況や自衛隊の足湯実施の状況がいきわたっていない状況が把握できました。さらに、罹災証明申請状況や仮設住宅申請の情報もいきわたっておらず、今後相談会や説明会の開催の検討につなげることができました。
現在足りないリストを見るとまだまだ現地でのボランティアが足りません。特に小規模避難所では、地域の避難者がより集って協力しながら生活していますが、20日を超えた避難所生活でそれぞれ負担がたまってきています。先の見えない生活に心も苦しい状況です。こうした方々の支援が今必要とされています。
ぜひご協力ください。(まとめ高橋)