
●TV映像の「他人事」が現実味になった
以前からボランティア活動に興味があり、時間がある春休み参加しました。能登半島の被災状況は大学の講義でも紹介してもらいましたが、現地に到着して自分の目で見る被災地はより現実味を帯びてとても心が苦しくなりました。テレビの報道や写真ではやはりどこか他人事と捉えてしまう部分があり、実際に赴くことに意味があるのだと感じました。
今回のボランティアは主に足湯とマッサージ、まけないぞう作りをしました。初日、2つの仮設住宅を訪問して初めて皆さんと話をしました。思っていたよりも、自分から家族や日常生活、また被災時の話をする人が多く、話を聞いてくれる人がいることは被災者にとって心の支えになるのだと感じました。
●防ごうと思えば防げた死
印象的だったのはある人が災害関連死について話をしてくださったことです。「以前同じ老人ホームに通っていたが、災害で別の施設に移動しなければならず、のちに、施設環境が合わずに亡くなった人が沢山いる」と涙ながらに話してくれました。
災害関連死は防ごうと思えば防げた死です。被災時に考えられる環境の変化によるストレスや、その原因を考えて対策を練ることが重要だと感じました。
●仮設イベントがコミュニティを拡大している
2日めには、イベント参加者に仮設住宅の近隣に住む人、また現地NPOの仕事をしている人と話をしました。イベントが地域のコミュニティを拡大して、より強い絆になる機会を作っているなと感じました。被災地の人を繋げる機会を作ることで、より協力しやすい雰囲気を現地の人が感ていると思います。
能登半島地震から一年が過ぎ、テレビ報道も少なくなり、私の周りにも地震や洪水があったことを忘れている人がいます。しかし実際に現地で見た光景は未だに復旧してなく、復興とは程遠いものでした。仮設住宅での生活も快適ではないですし、「早く元の生活に戻りたい」と切願している人の気持ちを理解していない人で溢れていると感じます。
現地に行くのは簡単ではないし、義務でもありません。しかし、普通の生活に戻る事を望んで毎日頑張っている人ことを忘れないのが、被災地の人の後押しにつながると感じます。(大谷朱莉/学生)
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