棚田米、地域食堂、クラウドファンディングで山林購入…でも「住民と一緒だから活動ができている」

里山の暮らしを実践するゼミ。「里山キャンパス益子家」

1月21日のみんながけっぷちラジオでは「里山キャンパス益子家」の岡澤薫平(宇大大学院1年)さんと星すみれさん(宇大農学部3年)をゲストに迎え、益子家(ましこや)の活動についてお伺いしました。

益子家は宇都宮大学農学部の西山未真教授がゼミの活動として始めた団体で、益子町北部の大平地区に里山ゼミを開設し、研究や交流活動を行っています。

竹林整備をしたり、棚田の耕作放棄地でお米を育てて販売したりしています。これは農業・農村に入り込み実際に取り組む実践するアクションリサーチという手法を用いてで、農業や農村を学生が具体的に理解できるようにと活動しています。

宇大米「ゆうだい21」を棚田で作る。―農村住民と学生の共同実践―

過疎地域の課題は、住民の高齢化と人口減少。それによって空き家や耕作放棄地の増加や、山林の放置・荒廃の進行、また、精神衛生的には、他人とのコミュニケーション能力の低下を招くなど、コミュニティと暮らしと健康に様々な課題を抱えている。そういった課題を解決するためにも益子家では学年ごとに様々な企画に取り組んでいるという。

例えば、4年生を中心に地域の人たちと一緒に料理をしてご飯を食べる「地域食堂」や、3年生を中心に”最高の一杯”を飲むために地域の人と山の整備に取り組むといった、人が集まり元気が出る企画を行っています。

他にも耕作放棄地となっている棚田を活用して「ゆうだい21」(宇都宮大学が開発した、日本初の国立大学生まれのお米)を栽培したり、クラウドファンディングで山を購入し地域おこしを行ったりしている。

岡澤さんは「この活動を行えているのは住んでいる人の協力があるおかげで活動できている」と地域の人たちとの関わりがとても大事と話していました。

高齢化が進んでいていろんな問題が浮き彫りになっている中、農業の問題は我々の生活にも親密にかかわってくる問題だと思うので、こういう活動を通して農業を知ってもらえるといいのかなと思いました。

 

(ラジオ学生高松)