モリウミアスで体験する大自然の暮らしと子どもたちの2泊3日共同生活 9/21-9/23

1日目:新幹線でドキドキの出発!仙台到着と初めてのアート体験

 朝早く、那須塩原駅から子どもたちと新幹線に乗り込み、いよいよ体験活動が始まります。新幹線に乗るのは初めての子どもたち、窓の外を眺めながら「どこまで行くんだろう?」とワクワクした様子。普段は見慣れない景色が流れていく中、スピード感に驚きながらもみんなで楽しく過ごしました。

 そして、新幹線は無事に仙台に到着。初めて訪れる仙台駅はとても広く、活気に満ちた街並みに少し緊張しつつも、バスに乗り換えてモリウミアスに向けて出発です。

 自然豊かな道を通っていくと、少しずつ都会の風景が消え、モリウミアスの緑豊かな環境が広がってきました。

 到着後から子どもと大人は建物を分け、子どもたちだけの生活が始まります。先ずは昼食を食べました。そしてアート体験!モリウミアスの周囲にはたくさんの自然素材があり、それらを使った創作活動を通じて、子どもたちは自分の手で作品を作る楽しさを実感しました。木の枝や石、葉っぱなどを使って自由な発想でアート作品を作り上げ、それぞれ個性的な作品が完成しました。

 夕食には、釜を使ったご飯炊きに挑戦。薪を使って火をおこし、炊きあがるまでの時間をみんなで協力して過ごしました。自分たちで作ったご飯は格別で、みんなおいしそうに頬張りながら1日目を終えました。

2日目:竹細工とおやつ作りに挑戦!協力して夕食も準備

 2日目の朝は早起きして掃除、朝食つくりをします。もちろん片付けもみんなで一緒に行います。午前中のプログラムはみんなで竹を使った工作体験に挑戦です。竹を削り、磨いて、カップや箸などの生活道具を作りました。初めてナイフを手にする子どもたちもいましたが、スタッフの指導を受けながら安全に作業を進めました。子どもたちは次第に慣れてきて、でき上がった竹の作品を見て、満足げな笑顔を浮かべていました。

 午後には、おやつ作りの時間。自分たちで計量し、生地をこね、焼き上げる工程を楽しみました。みたらし団子は甘い香りが広がり、手作りならではのあたたかさを感じるひとときでした。おやつを食べ終えた後は、夕食の準備へ。食材を切り、釜でお米を炊く作業も協力して進めます。子どもたちは役割を分担しながら、少しずつ料理が完成していく過程を楽しみ、できあがった料理をみんなで囲んで食べる喜びを味わいました。

 

 夕方には、自然の中でゆったりと過ごす時間も設けられ、子どもたちは森や周辺、施設内を探検しながら、日常では味わえない貴重な体験を満喫しました。

3日目:釣りと自然の恵みを堪能!最後のアクティビティ

 最終日となる3日目は、待ちに待った釣り体験です。子どもたちは釣竿を手に、近くの海へ向かいました。初めての釣りに挑戦する子どもたちも多く、最初は少し戸惑っていましたが、次第にコツをつかんでいきます。ついに1人の子どもが魚を釣り上げ、その瞬間は歓声と笑顔でいっぱいになりました。

 釣り上げた魚は戻って調理し、自分たちでいただくという特別な経験。自分で釣った魚を食べることで、自然の恵みとその大切さを実感する時間となりました。みんなで魚を味わいながら、これまでの体験を振り返り、名残惜しそうに最後の時間を過ごしました。

  帰り道では、モリウミアスでの2泊3日の思い出話に花が咲き、子どもたちは新幹線に乗ってとちぎへと帰路につきました。普段の生活では得られない貴重な体験を通じて、成長した子どもたちの顔には、達成感と充実感があふれていたように思います。

モリウミアスとは?

モリウミアスは、宮城県石巻市の自然豊かな場所に位置する教育施設です。森(モリ)、海(ウミ)、そして明日(アス)をテーマに、子どもたちが自然と触れ合いながら自立心を育むことを目指しています。モリウミアスでは、子どもたちが自ら考え、行動することを重視しており、自分たちで生活を作り上げていく経験ができる場となっています。

また、スタッフが優しくサポートしながらも、子どもたちが自分の力で問題を解決したり、協力し合ったりする環境が整っているため、自然と自信をつけ、成長する姿が見られるのがモリウミアスの魅力です。

 

 この2泊3日の体験を通して、子どもたちは自然と触れ合い、さまざまな体験を通じて自分で考え、行動する力を育みました。

 新幹線や釣りといった初めての体験が、子どもたちの心に大きな影響を与えることは間違いありません。

 このような特別な時間が、子どもたちの未来にどのような形で生かされていくのかとても楽しみです。

皆さまありがとうございました。

(しょうちゃん)