今回の環境ラジオのゲストは、自然体験お手伝いユニット・じおらじお代表の遠山あづささんだった。じおらじおは地質を意味するgeography(ジオグラフィー)から由来する。大学時代、地質学を専攻した遠山さんならではの由来だ。
●生きる意味
しおらじおは、道の駅うつのみや・ろまんちっく村などで子供やファミリー向けの生き物探し、自然観察会を提供している。
かつて自然教育を行う公共の施設でガイドとして活動をしていた遠山さんは、3年前に独立した。始めたころはコロナ下であったが、遠山さんの熱心な活動により今ではリピーターの獲得に成功している。
遠山さんにとって自然ガイドは「生きる意味」だという。私はこの言葉に感銘を受けた。自分の活動に誇りを持ち、生きる意味であるとまでいえる遠山さんがかっこいいと思った。
●保護者への願い
プログラムは大きく子供向けとファミリー向けの2つに分かれる。子供向けプログラムでは子供が分かりやすいように丁寧に伝える。ファミリー向けプログラムでは野外での活動の際に気を付けるべきことや子供への接し方を保護者の方に吸収してもらうことが目的だという。最近の保護者は子供たちを外に連れていく経験が浅いと感じている遠山さん。この活動を通して保護者の方が子供たちを野外に連れ出し、自然の中で遊ぶようになるのが、遠山さんの願いである。
このような活動をしている遠山さんの一番好きな生き物は人間である。いろいろな人と出会いたいという好奇心が自然ガイドとしての成功を実現しているのではないかと思った。
子供のころの体験は大人になったときに活かされる。遠山さんの活動を通して一人でも多くの子供が自然・環境に興味を持ってもらえればいいなと思った。 (しまちゃん)