ぜひ知って欲しい。今の能登を。ー石川県出身者の思いー

 

 

自己負担少ない・継続支援できる所を探した。

 私は石川県出身です。 はじめに、石川県へ気持ちを寄せてくださる方、災害ボランティア活動をしてくださる方、活動の機会を与えてくださるVネットの方、皆様方へ心より感謝申し上げます。有難うございます。

 私は災害ボランティア活動は未経験でしたが、元旦の能登半島地震の発災以降、個人的に二度活動に参加しました。もっと継続的に活動をしたいと思い、自己負担が少ない方が助かるので関東圏から団体等で行ける機会がないかを探していました。そんななか知り合いからとちぎVネットを教えてもらい、5月、6月、8月と奥能登週末ボランティアに行きました。

 

石運び、食器の運び出し・仕分け、納屋から輪島塗取りだし、倒壊ブロック塀の破砕、ビニルハウスの解体・・・

 

 最初に活動拠点周辺を目にした感想は「言葉にできない」でした。今もお話を伺ったり考えたりすると複雑な気持ちになることがあります。

 活動班は作業班と足湯班で編成されることがほとんどです。作業班は現地の災害NGOのコーディネーターを通して個人宅からの依頼内容を現場で行います。足湯班は事前調整をした上で集会所などで活動を行います。被災者の方々へ足湯マッサージをした後、「つぶやき」を記します。

 私は3回とも作業班として活動しました。右も左も分からないままではありましたが、石運び、家屋内から食器等の運び出しや仕分けのお手伝い、倉庫や納屋から輪島塗(家宝)などの運び出し、倒壊したブロック塀の破砕、ビニルハウスの解体のお手伝いといった活動をさせていただきました。

 不慣れな活動なので無理は禁物ですが、「遠くから来ているのでがんばりたい」という仲間の姿を見るとどうしても少し無理しがちな時もあります。

「何をすれば良いのか分からない」という不安はありましたが、現地に来ると意外と誰でもできそうな作業をお手伝いさせていただくのだなと知りました。怪我などないように気を付けなければ、と思います。

 

来年10月まで続くかも「片付け系」ボランティア

 

 私は主にSNSを通して情報収集をしています。発災直後と比べて様々なインフラの環境は改善されていますが、特に奥能登の個人宅は今もなおボランティアの方の助けが必要な状態が続いています。最近はほとんどメディアに取り上げられなくなりましたが、現地へ行かなければ知り得ない情報は本当にたくさんあります。

 石川県は公費解体や自費解体で2025年10月を目標に解体を済ませる方針ですが、その前に可能な範囲で「想い出の品」を運び出すことが必要だと思います。

 どうか引き続き、能登半島地震の被災地へ想いを寄せてくださることを願います。興味関心があれば、今から行く方は重装備でなくても作業はできると思いますので、ぜひ一緒に活動していただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。(D,O)

 

※毎月第2、第4金曜出発。>>>奥能登週末ボランティア こちら>>>