NPO法人とちぎボランティアネットワーク「とちぎコミュニティ基金」は、休眠預金活用制度における助成事業の実行団体として採択、助成、支援を行った「栃木公立夜間中学校研究会」について、事業終了後に虚偽の報告、不正支出等が発見されたため、2024年5月9日、当該団体の選定の取り消し、助成金の全額返金の請求を行いましたことを報告いたします。
1.対象事業
2021年度 新型コロナウイルス対応支援助成事業(休眠預金活用事業)
実行団体名:栃木公立夜間中学校研究会(代表者 大橋衛 任意団体)
事業名:栃木夜間中学校設置推進PROJECT
事業期間:2022年6月1日~2023年2月28日
助成金額:2,000,000円
2.本件経緯と措置について
2022年3月16日 NPO法人とちぎボランティアネットワーク(以下、「当会」)とJANPIAとの資金提供契約締結後、4月5日~4月28日 実行団体の公募を行い、当該団体より助成金申請書の提出、受理、当会での審査を経て同年5月27日に採択通知、6月に資金提供契約(助成期間、2022年6月1日~2023年2月28日)ののち、当該団体の活動が開始されました。(助成金 200万円)
その後、事業完了となりましたが、2023年10月、当会に当該団体について不正の疑いについて外部関係者からの告発を受け調査を実施したところ、領収証の偽造等の疑いが明らかとなったことから、事業の選定取消が妥当と判断、本年4月に契約解除等に関する通知を行い、所定の手続きを経て選定取消の措置を講じました。
現在、支払い済みの200万円の助成金の全額返還を求めたものの、未だ返還には至っていないところ、本件への厳正な対応の必要性に鑑み、休眠預金活用事業の指定活用団体であるJANPIAとも協議の上、刑事告発を行うものとしております。
3.再発防止について
資金分配団体として、採択された実行団体において不正行為が発生したことは誠に遺憾であり、改めて当該実行団体選定から契約終了、現在までの状況を振り返り、発生の原因、どのような点に留意すれば再発防止につながるかなど十分に精査を行い、休眠預金活用事業の指定活用団体であるJANPIAにも報告し、再発防止に向けて取り組んでまいります。