町野の人たちは優しく、強い。ボランティアで訪れると誰も彼もが、「来てくれるだけでありがたい」と笑顔で答える。
まるで町野中に、ボランティアに聞かれたらこう答えましょう、という問答集が回覧板で回っているのでないかと思うほど、一様に笑顔でこう答える。
「来てくれるだけでありがたい」
穏やかな元日のくつろいでいた時間を大災害で奪われ、突然に親しい人との別れを余儀なくされ、水も電気も情報もない過酷な時間を過ごした奥能登の人々。悲しく悔しく寂しく辛く絶望に襲われたことは容易に想像できる。今も先の見えない不安を抱えている。
私たちボランティアが何の気無しに向けるスマホのレンズに憤りを感じたことがないだろうか、私たちボランティアの不用意な一言で心の傷をえぐられたことはないのだろうか・・・。
話をしていた時に2回だけ、憤りと苛立ちを滲ませた目を見たことがある。しかし、それもほんの一瞬のこと。次の瞬間にはいつもの穏やかな笑顔で、
「来てくれるだけでありがたい、また来てほしい」
一人の人間にできることは限られている。ごく僅かなことしかできない。それでも町野の人たちが「来てくれるだけでありがたい」と言ってくれるから、今月も会いに行く。
何もできなくていい。行くだけでいい。難しいことは何もない。私や、あなたの存在が、町野の人たちの力になる。
町野へ行きませんか?(M.Masaki)
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行こう奥能登へ。毎月第2第4金に出発、戻り日曜深夜
第2金19:00発(2泊2日) みんなで運転コース:定員8人…費用(食費など)割り勘
第4金11:30発(2泊3日) ボランティアバス:定員15人…費用(1泊2000円など)
●草刈の時期です。
●足湯もあります
●家の片付け、家財出しもあります。
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