●「人生の岐路に立っている」ので能登ボラ
6/28~6/30の2泊3日で、能登半島災害復興支援ボランティアへ行ってきました。私自身、今回が初めての災害ボランティアで、どんな現場で何をするのか?何ができるのか?と不安も多い中での参加でした。
参加した理由は、栃木にいながら大きな地震を体感し(なんとなく)能登半島地震を身近に感じていたからです。また、私自身、人生の岐路にたっていると感じており、もし何か自分にできることがあれば、なんでもやりたいとの想いから今回の参加に至りました。
能登の現状は、半年たった今も復興が進んでおらず、倒壊した家が町中に並んでいました。地域によっては未だ断水が続いており、隣の町まで給水に行っている方もいらっしゃいました。住居のすぐ後ろにある山は、崩れかかっており、地震だけでなく、これからの季節の雨風による土砂災害も心配なのが現状です。
●出会った人と、干上がった漁港の草刈り…
現地での活動は、様々な活動をスタッフで手分けをしながら行いました。私は、足湯の提供や、ご自宅の片付けなどに携わりました。終始笑顔で話されてる現地の方たちの、一瞬表情を曇らせながら話す、震災当時や現在の想いに言葉が出なくなることもありました。
様々な活動を行う中でも、特に印象的だったのは、早朝の散歩中に、たまたまお会いした方とお話をしたことで、その日の活動につながったという出来事です。この真浦地区は2mの海底隆起で漁港が使えず、水も出ないので生活ができません。14世帯のほぼ全部が地区外に避難してます。お住いは車で1時間ほどの場所へ避難しているそうですが、犬の世話や周辺の草刈りに通っているとの事で、膨大な敷地を1人で草刈りをしているところでした。
私たちボランティアが、草刈機を栃木から持ってきていたので、ぜひそれをやらせてほしいと、その日の午前中はスタッフ一同で、漁港周辺の漂着ゴミ拾いもしました。いつもは住民総出でゴミ拾いするそうですが、3人しかいないのでそれもできません。
現地の人の声を直接聞き、問題があった時にそこに対応できる余裕を持つことの大切さを感じました。
ボランティアに行く前は「何を」するんだろう?と表面上でしか活動を捉えられていませんでしたが、何のために能登の現場に行ったのかという本質的な所を考えるきっかけになった活動でした。現地の人のお役に少しでもなれたのなら幸いです。
●能登の現状を伝える。仲間を増やす。
実際にボランティアに行って、できることは些細なことかもしれませんが、その中でも現地の方が1人でも、一瞬でもリラックスしてくれる環境がつくれたり、1人で難しいところをお手伝えたり、そういう活動が継続的に、これからも広げていけたらいいなと思っています。
栃木に帰ってきて、私ができることは、能登の現状や感じたこと、考えたことを皆さんに伝えて、能登について考えるきっかけになるよう情報を発信をしていくこと、行く人を支えてくれる人を増やすこと、実際に現地に行く仲間を増やすことです。
できることは小さなことですが、私の1歩がその先にいる誰かの役に繋がることを信じて、活動をしていきたいと思います。これからも機会があれば私自身もまた能登半島へ行きたいと思います。(森満里奈/無職)
※毎月第2、第4金曜日出発「奥能登週末ボラ」。行く人募集>>こちら