輪島市町野地区は、朝市の輪島から海沿いに10Km東。海岸は落石等で通行できず、穴水まで1時間戻り、そこから1時間かけて山越えしていく孤立の地区。人口2000人ぐらい。
そこに、2/11から毎週末、栃木の食品系企業「とち弁連」さんがきて毎回50~100食のセントラルキッチンでの炊き出しをやっています。若桑地区22,曽々木50・・とか注文があるのは、在宅避難しているから。半壊・全壊でも自宅の納屋やビニールハウスに寝泊まりしている人も多くいて、水がでないので、調理・洗濯・風呂がままならない。区長(自治会長)さんがとりまとめてくる。
(公的)炊き出しは「週に1回コンビニ弁当が届くだけ」と、この地区の炊き出し差配ボラの小林さん。あとは自分たちで炊き出しやってきたが、もうその力もなく、あまり潤沢でない物資のなかのレトルト食品などを食べている。もともとスーパーなく食料品店1軒と移動販売しかなかった。震源がすごく近いので、輪島・珠洲並みに家が全壊しているが、「ボランティアはほとんどいない」。少ないけどボラがいる穴水は夢のようだと思った。
「ここの炊き出しを毎日ずっと交代でやり続けているが、何せ素人なので・・・」という。そこで20日前に栃木の給食会社の会長さんに「大量調理プロ」必要、と言ったのがきっかけだった。
今日届けた20食は、町野地区の中のさらに孤立集落で「50世帯が11世帯になった。二次避難で転出していなくなったとよ」という。新聞でも「91人が17人に」と報道されている。役
所の炊き出しはなし(災害救助法にあるが)、ボランティアもいない。自分たちだけで2か月やってきた。やっと、とち弁連が届いた。「未来の集落はどうなるのか、いま・これからどうやっていくのか」弁当届けであまり未来が見えない先々を感じてしまいました。たぶん一緒に悩むしかないなーと。
人気だったのは天丼、とろろ、明太子だったようで、今回は〝あんみつ〟が効きますね! さすがプロでした。(や)