若者が3.11の原発避難のことを知るオンラインイベントを開催しました!
3月10日(金)「次世代に伝える。原発避難を語る会」をZoomで行いました。企画者は、福島県三春町出身・宇大4年の櫻井脩弥。「次世代に伝える。原発避難10(11)年目ラジオ」のパーソナリティを務めていました。今まで約15人の避難者の話を聞いてきて思ったのは「原発避難のことを次世代に伝え、同じ問題が二度と起こらないようにしたい」ということ。そんな思いを込めて、本イベントを企画しました。
前半はゲストスピーチ。主催の櫻井と、福島県双葉町から小山市に避難した北村雅さんの2人が、それぞれスピーチをしました。「10年経ったから、3月だから、ではなく、常に原発避難のことを知ってもらいたい」という北村さんの話に胸を打たれた櫻井。未だに解決されていない避難の問題はたくさんあります。毎年3月11日が近づくと災害関連の報道が増えますが、タイミング関係なく常に考えていかなければならないテーマだと思いました。参加者からは「当時の状況や想いをいただけてとてもうれしかった」「単なる情報としてではなく、実体験に基づいた重みのあるお話を聞き多くの学びがあった」といった感想を頂きました。
後半は、原発避難のことについて話し合うワークショップ。「故郷を失ったつらさ」「賠償金による誹謗中傷」「自主避難者と強制避難者の差」「震災関連死」という4つのテーマをもとに、4人グループに分かれて率直な意見を話し合いました。参加者からは「当事者のお話を短い時間の中聞けたことは、貴重なことであったと思う」「もっと当時の状況について知り、そして、これから何をしていなければいけないのかということを考えたいと思った」といった感想を頂きました。
他には、「若い学生さんたちがより深く知りたいと思っておられることに希望を感じた」「原発避難を風化させない取り組みが心強い」「まずは声を上げ、行動を起こすことが大切だと強く思った」といった感想もありました。このイベントを通して、原発避難のことを少しでも知れた方がいれば、嬉しいです。今回のイベントは初の試み。改善点も多々ありますが、それらを生かして今後もこのようなイベントを開催していきたいです。(櫻井)