「ならばのタネ」になって恩返し。佐藤綾香さんの貧困支援in台湾

みんながけっぷちラジオ119日のゲストさんは、台湾で子供の貧困支援に行ってきた佐藤あやかさん(宇都宮大学4年)。ラジオ学生は田中です。私の出演回の時だけ大雨が降る気がします。悲しいです。心も雨天。しかし佐藤さんの太陽のような笑顔が私の心を晴天にしてくれました。感謝です。

 

◇台湾の貧困支援は、地域の特性を生かしながらプログラムを組んでいる

佐藤さんは子供の貧困支援を学ぶために昨年、コロナ禍の台湾へ留学に行った。NPOスタッフが子どもにどういう働きかけをしているかを見て学び、最終的には日本語を子どもたちに教える活動を任された。台湾での支援は小・中学生を対象にした子ども食堂や学習支援といった日本と近い活動がある一方で、プログラミングの勉強、美容師を呼んで実際に人の髪を切る職業体験など日本にはあまりない「専門的な知識を深く学べる活動」が充実しているとのこと。「こういったプログラムができている背景には、困窮者支援の団体が、会社や専門知識を持っている人たちと連携をとっていること、地域の特性を生かしながらプログラムを作っていることの2点がある。日本でも同じようなことが取り入れられればいい。地域事業者、支援団体の方がどうしたら連携できるか。その点を明らかにできたらいい」と佐藤さん。経験をしっかりと将来の研究に活かしている姿勢に、私田中は心打たれた。

 

◇多くの場所で活躍し続ける佐藤さん、過去にはラジオ学生の経験も!

実は佐藤さんは元ラジオ学生!「いろいろな支援をしている人たちの話を聞いて、どんな状況でも助けてくれる方々がいて、乗り越えられる手段があることに気づけた」と言う。佐藤さんはこのラジオの経験を通して出会いや興味が広がり、台湾への留学を決意した。

ラジオ学生の任期を終えてもさまざまな場所で活動し続ける佐藤さん。その熱量の源はどこにあるのか聞いてみた。

「自分自身が、『ならばのタネ』になって恩返しがしたい。佐藤あやかができたならば私もできるだろう、と周りの人に思っていただきたい。だれかの『何かやりたいな』という思いに対して、後押しができる存在になりたい。」

 

 

何かの支援に携わるとき、自分のできることやスキルを通して現場に関わるとプラスのことが生まれる。自分の「できること」を活かして支援の現場に携わってほしいと佐藤さんは願っている。(田中)