〇なんと、毎月第五週目の放送回が・・・
「体験の貧困」という言葉があります。「夏休みに旅行に行ったことがない」「ご飯はいつもひとり」「誕生日ケーキを食べたことがない」といったように、多くの子どもが経験することを体験できない子どもたちがいます。そんな子どもたちのために活動しているチームがあります。その名も“Vレンジャー”。Vレンジャーは、子供の貧困をなくすため、とちぎボランティアネットワークを拠点に結成された、学生・若者ボランティアチームです。大学生や社会人のメンバー約10人で活動しています。子どもたちに体験の機会をプレゼントし、子どもにとっての“地域のお兄さんやお姉さん”となり、成長の支えになることを目指しています。
そんなVレンジャーがこの度、毎月第5週目の放送回にレギュラー枠をいただきました!8月にあった初回の放送では、Vレンジャーの学生メンバーである、わたくし中島 桃也(なかじま とうや)が出演しました。
〇中島、滝行に初挑戦!?痺れる冷たさに打たれて・・・
これからVレンジャーがパーソナリティを務めるにあたり、みなさんにもっと私たちのことを知ってもらいたいと思い、考え出した企画があります。題して、「ぶっこみVレンジャー」。Vレンジャーのメンバーが何か1つ目標を決めて、体を張ってその目標を達成しよう、というチャレンジ企画です。
今回私は、「滝行」に挑戦しました。それまで滝行を経験したことがなかった私は、はじめどんなものかとワクワクしながらも不安に思う気持ちがありました。今回私が訪れたのは、茨城県大子町にある「月待(つきまち)の滝」。日本のパワースポット88選の一つとしても有名で、とても神秘的な雰囲気でした。いざ滝に打たれると、想像していたよりも水圧が強く、立っているので精いっぱいでした。滝に打たれている間は無の境地に達し、煩悩や穢れを払うことができました。身も心も浄化された後は、滝の隣にある「もみじ苑」というカフェでコーヒーをいただきました。冷えた身体が熱々のコーヒーによってじんわりと温まり、とてもリラックスできました。また、もみじ苑では初めて滝行を経験した人に、“滝行の修了証”と“月待の滝のタオル”がプレゼントされます。
月待の滝では、季節を問わず一年中滝行をすることができるらしいため、次は雪が降る冬の日に行ってみようと考えています(笑)。
手ぶらで気軽に体験しに行くことができます。みなさんも、滝行チャレンジで身も心も癒されてみてはいかがでしょうか。
〇「まずは群馬から」地域おこしに尽力する現役大学生
ぶっこみVレンジャーの後は、今回の助けっと(ゲスト)さんである、宇都宮大学3年生の枝 拓海(えだ たくみ)さんの話をお聞きしました。枝さんは、群馬県の中之条町という土地で“地域おこし協力隊”として活躍している方です。普段行なっている仕事の内容や魅力、大学の勉強と仕事の両立など、さまざまなことについて話を伺いました。
コロナ禍によってできた時間を使い、昨年受けた中之条町主催のオンライン講座がきっかけで地域おこし協力隊に入った枝さん。現在は地域と地域をつなぐ「中之条コネクト」というNPO団体の設立に向けて活動しているそうです。有名な温泉や、町の人たちの温かさなど、中之条町の魅力について熱弁していました。
少子化や高齢化が進む小さな町にとって、「地域の人やモノをつないで、一つ一つの力を最大限引き出すこと」が大切。内からも外からもその価値が認められれば、産業が活性化する。やれることが増えていく。そういったサイクルが生まれて欲しい、と話していました。
また、枝さんは宇都宮の大学生であるため、群馬県と栃木県を何度も往復しなければなりません。しかし、それについてはつらいとは感じないとのこと。「つらいことといえば、自分の力不足や未熟さを感じる時だ」と話す枝さん。学生であるにもかかわらず、すでに社会人かのような気構えを感じてなりませんでした。さらに、仕事のやりがいについて伺ったところ、「職場の人や地域の方々が自分の事を対等に見て扱ってくれることが本当に嬉しい」と話していました。学生である枝さんを地域のために働く1人の仲間として見なし、心を通わせてくれることに喜びを感じるようです。
先日は、地域の人々を元気づけるために花火を打ち上げようと企画をし、地域の人と協力して小さな花火大会を開催したそうです。「一人の思いつきがすぐに認められ、多くの人の協力を得て実行できるところが、中之条町の良いところだ」と話していました。
そんな中之条町での素敵な活動が、他の地域にも広がり繋がっていく。枝さんの熱意ある活動が、地域と地域を繋ぐきっかけになることを祈るばかりです。(中島)