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「不登校支援の先駆者」石林さんが語る不登校支援の経験と教訓とは?

1110日の「みんながけっぷちラジオ」ゲストは、栃木登校拒否を考える会 事務局長の石林 正男さんでした。石林さんは、栃木県内の不登校支援の先駆者として知られている方で、30年以上にわたって不登校の子どうしの交流会や相談窓口の開設に取り組んでいます。今回のラジオでは、石林さんの活動とそして不登校に悩む子どもたちへの想いをお聞きしました。

 

時代が変われば、不安や悩みも変わっていく

 

 石林さんは、自身の30年以上にわたる不登校支援活動を振り返る中で、時代が変われば、それと同時に子どもが抱えている不安や悩みも常に変化してきた、と感じているそうです。

20年以上前と比べ『いじめ』と一括りに言っても、SNS上での誹謗中傷など、その種類や体系は常に変化し続けている」といいます。石林さんの栃木登校拒否を考える会では、SNSのマナー講座をいち早く開講するなど、時代の流れに対応した支援体制作りを常に意識しているそうです。

「時代は常に移り変わっていく。それに自分たちも必死にもがき、ついていきたい」。石林さんの目は、常に次の時代を捉えています。

 

コロナ禍でも変わらない「不登校支援の在り方」とは?

 

 時代が変わっても変わらないもの、それはやはり「子どもたちとの向き合い方」そして「不登校支援にかける想い」だと石林さんは語ります。

 新型コロナの影響により、子どもたちと直接会えないこと増えていても、石林さんはZoom(オンライン会議システム)で、子どもたちと話す(触れ合う)時間を大切にし続けています。

「子どもたちのことを理解する・真剣に向き合うことが不登校支援の第一歩」と石林さん。

 パソコンやスマホなどあまり機械操作が得意ではないとのことですが、子どもたちとの交流の場を少しでも作るため、PC教室にも通い、Zoomの使い方も少しずつ慣れてきたそうです。

 不登校支援の原動力は?と聞くと、即座に「子どもや親御さんの笑顔を見られた時」と真剣な眼差しで答えていました。「コロナはもちろん、大変なこともあるけど、困っている子やその親の力になれれば

 石林さんの手帳には、今月も子どもとの面談の予定が山のように書かれていました。子どもたちの悩みを優しく聞き、その痛みに寄り添い続ける石林さんの姿が、今日も県内のどこかにあります。

 

※栃木登校拒否を考える会   http://www.cc9.ne.jp/~ishi3/

 

 ●現在は月1回(第3日曜)、全国各地で不登校支援に携わる人を招き、講演会(例会)を開催しています。例会の活動場所や日時は毎月異なりますので、詳しくは上記URLで確認ください。(とうま)