54%が食事回数減・奨学金とアルバイトで何とか生活。学生アンケート結果より

6/13におこなった「第1回学生応援きずなセット配布会」では、113人の宇都宮大学生に食品セットを配布しました。

学生の生活状況を調査し、今後の支援に活かすために〈アンケート〉を行いました。結果をお伝えします。

 

実施概要

  目的:食品配布利用者の実態を明らかにする。

 対象:宇都宮大学在学生・事前配布希望者

  期間:64日~13

  方法:グーグルフォーム

  有効回答数:133 (回答者数134

  実施主体:NPOフードバンクうつのみや

 

n  分析協力:宇都宮大学地域創生推進機構地域デザインセンター

図1:コロナウイルス流行前(2月以前)の、1日当たりの食事回数(平均)(単数回答,N=133

・3回 73%

・2回 27%

図2:5月の、1日あたりの食事の回数(平均)(単数回答,N=133

・2回 70%

・3回 20%

・1回 9%

 

●約54%が1日あたりの食事回数を減らしている。

図3:今日までの過去1週間のうち、3日以上食べられていないもの(複数回答,N=133

※数字は回答数

・主食(ご飯・パン・麺)20

・副菜(野菜・きのこ・イモ類)42

・主菜(肉・魚・卵・豆製品)30

・乳製品(牛乳・ヨーグルト等)47

・果物(みかん・リンゴなど)104

図4:現在不安に感じる事柄(複数回答,N=133)※数字は回答者数

・生活費 88

・学業 79

・就職 67

 

●約66%の学生が生活費に不安を持っている。

 

図5:2月までアルバイトをしていた人のうち、3月~現在までのアルバイトの状況(単数回答,N=103

・シフトが減らされている 55%

・辞めていないが行けない状態にある 19%

・辞めざるを得なかった 9%

・自分から辞めた 8%

●約95%の学生が3月以降にアルバイトが減るなど状況が悪化している。

図6:現在、大学の休学や退学を考えているか(単数回答,N=133

・考えていない 92%

・現在考えていないが、今後退学を考える必要があるかもしれない 5%

現在考えていないが、今後休学を考える必要があるかもしれない 1%

・退学を考えている 1%

・休学を考えている 1%

 

〈回答の理由(自由記述:一部)〉

・仕送りは減ったものの、給付金を活用できている

・奨学金とアルバイトで何とか生活できる

・両親の仕事に影響が出ている

・この状態が続けば、学費の捻出のために休学する必要がある

・奨学金を多く負担しても、大学を辞める気はない

今回のアンケートは大学生のほんの一部を対象にしたものですが、食事回数の減少やアルバイト減収など、見過ごせない課題がみえてきました。「コロナは長期戦」です。フードバンクうつのみや&とちぎVネットでは引き続き、困ったときに立ち寄れる場になるような活動をしていきます。

調査分析には、宇都宮大学地域デザインセンターに全面協力いただいています。ありがとうございます!

 

また、第1回配布会では「学生を応援したい」と、食品やお金の寄付をいただきました。

〈応援の一部〉

●宇大OB「後輩のために何かしたいと思いました」→お米100㎏,レトルト食品をamazonから寄付

サシバの里自然学校「学生支援すると聞いて、自分たちで作っている里山うどんを持ってきました!」→里山うどん50袋(学生へのメッセージ付き)

●女性「同じ宇大の学生が頑張っていると聞いて、ささやかですが応援したいと思いました」→クレジットから寄付

 

第2回学生応援きずなセットは、対象の学生を拡大して実施します。近日に詳細をお知らせします。現在、きずなセット配布&普段の利用者増加により出庫が多く、食品が足りていません。若者を食べものを通じて応援しませんか。ご協力お願いします。(み)

ダウンロード
学生きずなセット①利用者アンケ結果報告書.pdf
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