6/13におこなった「第1回学生応援きずなセット配布会」では、113人の宇都宮大学生に食品セットを配布しました。
学生の生活状況を調査し、今後の支援に活かすために〈アンケート〉を行いました。結果をお伝えします。
実施概要
◆ 目的:食品配布利用者の実態を明らかにする。
◆ 対象:宇都宮大学在学生・事前配布希望者
◆ 期間:6月4日~13日
◆ 方法:グーグルフォーム
◆ 有効回答数:133 (回答者数134)
◆ 実施主体:NPOフードバンクうつのみや
n 分析協力:宇都宮大学地域創生推進機構地域デザインセンター
図1:コロナウイルス流行前(2月以前)の、1日当たりの食事回数(平均)(単数回答,N=133)
・3回 73%
・2回 27%
図2:5月の、1日あたりの食事の回数(平均)(単数回答,N=133)
・2回 70%
・3回 20%
・1回 9%
●約54%が1日あたりの食事回数を減らしている。
図3:今日までの過去1週間のうち、3日以上食べられていないもの(複数回答,N=133)
※数字は回答数
・主食(ご飯・パン・麺)20
・副菜(野菜・きのこ・イモ類)42
・主菜(肉・魚・卵・豆製品)30
・乳製品(牛乳・ヨーグルト等)47
・果物(みかん・リンゴなど)104
図4:現在不安に感じる事柄(複数回答,N=133)※数字は回答者数
・生活費 88
・学業 79
・就職 67
●約66%の学生が生活費に不安を持っている。
図5:2月までアルバイトをしていた人のうち、3月~現在までのアルバイトの状況(単数回答,N=103)
・シフトが減らされている 55%
・辞めていないが行けない状態にある 19%
・辞めざるを得なかった 9%
・自分から辞めた 8%
●約95%の学生が3月以降にアルバイトが減るなど状況が悪化している。
図6:現在、大学の休学や退学を考えているか(単数回答,N=133)
・考えていない 92%
・現在考えていないが、今後退学を考える必要があるかもしれない 5%
・現在考えていないが、今後休学を考える必要があるかもしれない 1%
・退学を考えている 1%
・休学を考えている 1%
〈回答の理由(自由記述:一部)〉
・仕送りは減ったものの、給付金を活用できている
・奨学金とアルバイトで何とか生活できる
・両親の仕事に影響が出ている
・この状態が続けば、学費の捻出のために休学する必要がある
・奨学金を多く負担しても、大学を辞める気はない
今回のアンケートは大学生のほんの一部を対象にしたものですが、食事回数の減少やアルバイト減収など、見過ごせない課題がみえてきました。「コロナは長期戦」です。フードバンクうつのみや&とちぎVネットでは引き続き、困ったときに立ち寄れる場になるような活動をしていきます。
調査分析には、宇都宮大学地域デザインセンターに全面協力いただいています。ありがとうございます!
また、第1回配布会では「学生を応援したい」と、食品やお金の寄付をいただきました。
〈応援の一部〉
●宇大OB「後輩のために何かしたいと思いました」→お米100㎏,レトルト食品をamazonから寄付
●サシバの里自然学校「学生支援すると聞いて、自分たちで作っている里山うどんを持ってきました!」→里山うどん50袋(学生へのメッセージ付き)
●女性「同じ宇大の学生が頑張っていると聞いて、ささやかですが応援したいと思いました」→クレジットから寄付
第2回学生応援きずなセットは、対象の学生を拡大して実施します。近日に詳細をお知らせします。現在、きずなセット配布&普段の利用者増加により出庫が多く、食品が足りていません。若者を食べものを通じて応援しませんか。ご協力お願いします。(み)