「奇跡の1日」~たたかうソーシャルワーカー~

ラジオの日はいつも雨…

なんと6月も半分終わり、梅雨の時期になりました。異例の事態で今年は時の流れがあっという間です。オンエア日は梅雨なんてもんじゃないほど大雨でしたね。わたし雨女らしいのです。すみません。みなさん、心も身体も気を付けてお過ごしください。

6月16日のラジオゲストは…

済生会宇都宮病院性暴力被害者支援センターとちエールから、医療ソーシャルワーカーの荻津守(おぎつ・まもる)さんでした。FMSWファイティング・メディカルソーシャルワーカー)だそうです。名言をたくさんおっしゃていたので、今回のブログでは名言特集をしていきたいと思います!

「奇跡の1日」

性暴力被害者がとちエールとつながる日は、奇跡。例えば、小学校6年間被害を受け続けていた子がある日突然「助けて」って言えたらその1日で6年間が変わる。助けを求めて出したその手は非常に弱い。ちょっと出して引っ込めてしまう。僕らはその手をつかんだら一気に引き上げる。無言電話も多い。でもそれは決していたずら電話ではない。その手をつかむために、無言の電話に声をかけ続ける。

「あなたは悪くない」

自分が悪いと思っている被害者が多い。家庭の中で自尊心を失われて育つ子もいる。「あなたは悪くないよ。守るよ。」

「なんとかなるさ」

相談を受ける側が経験したことのないようなエピソードの相談を受ける。それでも、自分はなんとかできると思っていないと、相手に伝わってしまう。大丈夫。なんとかしようという気持ちが大事。

10個の重りじゃ飛べないけど、1つなら抱えて飛び立てる」

被害や障害を受けた時、鳥に例えると、10個の重りをのせられているような状況で、とても苦しくて息も出来なくて動けない。では、その10個の重りは本当にその被害によるものなのか。足を失った時、スカートがはけない、スポーツが出来ない、○○ができない、…etcとたくさんの悪いことを考えてしまうが、これはできる、あれもできる、それはこう工夫しよう、…etcとひとつずつ考えていくと、最終的に足がないという事実だけにたどり着く。最後の1個は誰でも抱えたまま飛び立てる。