4/17のゲストは、デザイナー兼イラストレーターの小菅慶子さんでした。小菅さんはデザイナーとしての腕を活かし、障がいを持つ学生にイラストやスケッチ技術を教えています。どうしてこのような活動を始めることになったのか、お聞きしました!
子ども時代の記憶とリンク。芽生えた「誰かを救いたい」という想い
人と話すことが苦手で、子どもの頃にいじめられた経験を持つという小菅さん。そのため、ひきこもりがちになり、当時は「自分の感情を表に出すことはあまり良くないことだ」と思っていたそうです。そんな中興味を持ったのが、スケッチやイラスト!
「ペンと紙さえあれば、いくらでも自分を表現できる」
このことを知った小菅さんは、デザイン系の高校・専門学校に進学。現在までデザイナーとして活躍されています。
デザイナーとして数年が経った頃、Face bookで誘いを受け、今年の2月に開催された「全国若者・ひきこもり協働実践交流会」の運営スタッフを務めました。その場で、交流会の関係者から「障がいを持つ学生たちに、デザインやイラストについて教えてくれないか?」と誘いを受けました。その誘いを受けた時、小菅さんの中で過去の経験が思い起こされたそうです。
「今ここで1歩踏み出せば、子どもの頃の私のように悩みを抱えたり、弱い立場にある人達を救えるかもしれない。」
そう思った小菅さんは、誘いを快諾。今年の3月から市内の学校で、デザイン講師の活動を始めました。
「自己表現」で生きる楽しさをデザインしたい
講師をやり始めた頃、小菅さんはすぐに「あること」に気づいたといいます。それは、学生たちが講義中「いつも周りの目を気にしている」ということ。中にはスケッチやイラストの時間になっても全く絵を描こうとしない学生もいたそうです。
この現状を目の当たりにした小菅さんは学生たちに、自分を表現すること、すなわち〝自己表現″の大切さ”について教えたといいます。小菅さんは「人間は1人1人素晴らしい個性を持っている。だからこそ、自分に自信を持って、自分の魅力を相手(他者)に伝えていくことが大事。」と語ります。今では少しずつ学生たちも好きな絵やイラストを描くようになり、主体性のある活発な講義を行うことができているそうです。
小菅さんはこう語ります。「自己を表現するという行為を重ねていくと、ある時にふと今まで気づかなかった自分に出会うことができるんです。その驚きと喜びを、学生たちにも教えていけたら。」
デザインを通して自己表現の重要性・生きることの楽しさを説く。小菅さんの挑戦は、これからも続きます。(とうま)
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今回の担当学生はとうまでした!
次回の放送は本日4月21日(火)、ぜひお聞きください!!