被災された方のご苦労と損失に絶句…[ボランティアの現場から]

本日は社協ボラセンはお休みでしたが連休中に入る約束をしていたお宅があったので活動しました。

最初埼玉から来てくれている東日本の震災からのボラ仲間清水さんと二人で作業かなと思っていたら、活動始めの頃Vネット時代一緒に活動してくださってた瀧田さんから電話もいただきそのお友達と4人で2軒の泥出し清掃消毒作業に対応しました。

 

午後に入ったお宅の家主さんが数軒先の70代のご夫婦のお宅がまだ何もしていない、もう自分達だけだからこのままでいいと言っているとお話しを受け清水さんと訪問。全室フローリングで床下収納はあるが精神的に参ってしまって見たくないから開けていないのと奥様。

開けてみると床下の土の上に全面防湿シートが敷いてあり、その上に薄めですがまだ乾いていない泥が。

基礎の土台木材と隙間から断熱材を触るとビチャビチャでした…

ちょうど娘さんと赤ちゃんのお孫さんがいらしていたので、このまま放置しておいても断熱材は乾かないのでカビが繁殖してしまうので、壁を剥がして断熱材を抜く必要があることを説明すると、やっとここまで(床の上と家具など)綺麗にしたのに…と涙を流していました。

 

先日リフォームを依頼される被災者さんに建築会社さんが見積もりを持ってくるから立ち会ってもらえますかと連絡があり同席させて頂いたのですが、床板、壁の取り壊し含めたリフォームで200万超でした(家の大きさなどによって差があると思われますが)。火災保険も水害に入っていないなど契約内容によってはほとんどもらえない家庭もあるとか。助成金も数十万のようでやはり被災したお宅には大きな損害です。

 

被災された方のご苦労と損失を考えると何と言葉をかけていいかわかりませんでした。ましてそのご夫婦は終の住処にと20年前に大規模に改築したと。先々の生活や健康を考えるとリフォームをお勧めしますが、私達に金銭的な支援も心労を支えることもできません。

せめて少しでも解体や泥出しを業者さんに頼む費用をかからないようにする、カビが繁殖して健康被害が出ないようお手伝いすることくらいしかできませんが、明日以降もお手伝いしていけたらと思います。

 

スマートサプライに掲載していただいていた泥出しに必要な支援物資がたくさんVネットに届いていました。またタイベックも大量にご支援いただきました。東京のチームHarleyさんからはぞうきん用のタオル、とちぼら仲間の早川さんからもブラシや移植ゴテちりとりなど大量に預かりました。

こちらは明日から宇都宮社協ボラセンでの活動に使わせていただきます。ご支援いただきました皆様ありがとうございました!

 

私の軽自動車、今資材で満タンで仲間から移動サテライトと呼ばれております笑

 

床下作業が次々と増えています。私のほうでは社協さんに入ったニーズでも潜っての泥出しを引き継いでおりますが、お手伝いいただける方がなかなか見つかりません。

経験のない方でも潜っての作業に抵抗がなければ、作業着や道具もありますし一緒に潜って作業方法について説明させていただきますので、ご協力いただける方は社協ボラセンで受け付けの際に米山の名前を出していただくか、床下作業希望とお伝えください。

長文になりましたが宇都宮の支援を必要としているお宅はまだまだありますので、ご協力の程よろしくお願い致します。(よ)