体験がない⇒自信がない⇒具体的な将来を追えない子。県北Vネットの奮闘

 8月27日のみんながけっぷちラジオはとちぎボランティアネットワークの県北事務所から木村京児(けいこ)さんでした。

 

県北にもVネット。子ども食堂・無料学習支援もやってる。

 

 Vネットには県北を支える事務所が大田原市にあります。宇都宮のVネットに負けずパワフルに活動しています! ラジオで聞けなかった無料学習支援もブログでまとめて報告します。お聴きいただいた方も、聴き逃しちゃったよ!という方も読んで誰かに感想を伝えてみてください。知ること、伝えることもがけっぷちに光を差す一歩になります。

 

ごはん食べると仲良くなる、楽しさ・お得さが「子ども食堂」にはある。

 

 子ども食堂は5年位前から広がりを見せ、昨年は前年比1.6倍で、全国に3818か所あります。子どもの貧困対策や地域コミュニティ分野で代表的活動になりました。多くの子ども食堂が対象者を幅広く設定しているのに、なぜだか子ども食堂には「貧困家庭のもの」「ワケアリの人が多い?」などのイメージからなかなか新しい増やせずにいます。県北事務所が運営する子ども食堂も例に漏れず、木村さんたちが近所の方へお誘いしても反応がよくないそうです。

 私=篠原は、子ども食堂への取材や、Vネットで毎週水曜日に誰でもウェルカムで食事をする「Vめし」を通して知らない人とご飯を食べて楽しく過ごす、そして仲良くなっちゃう!というお得さを知って子ども食堂の魅力に気づきました。両親が共働きで会話が少ない、長期の休みもキャンプや旅行に行かない、観劇や美術鑑賞など文化的な経験が乏しい、など子どもの体験の不足も問題視されるなか、多くの人と触れあって多くの話をすることで将来の夢や希望を見つけるきっかけに育つかもしれません。さあ、みなさんも子ども食堂で賑やかな食卓を囲んでみてください。

 

七夕短冊に「毎日幸せに過ごしたい」…。具体的な将来の夢を書かない

 

 無料学習支援では不登校や学校での遅れを取り返すべく、近くの大学生のボランティアで子どもたちの学習をお手伝いしています。木村さんは七夕に子どもと願い事を短冊に書いたとき、「毎日幸せに過ごしたい」などが目立ち、具体的な将来の夢を書かないことに気づいたそうです。聞いてみると、その子から「うちは貧乏だから、大学行けないし」との返答があり、子どもなりに幼い頃から家計を察して自分の未来を狭めてしまう現状が見えてきました。家計だけが将来を決めるのではなく、自分の気づきと努力で夢をもてるところまで学力で選択肢を減らさない!そんな決意を感じる取り組みです。 

 

フードバンクもある。具体的な助け合い(食品寄付)もできる場所

 

 県北事務所でもフードバンクを行っています。「夏の頂き物だけど、うちじゃ食べない…」などなどお宅に眠る食品の寄付や、このブログや番組のことをだれかに共有することも身近ながけっぷちに心を寄せることにつながります。みんなでたすけっとさんになりましょうね。(学生パーソナリティつむぎ)