世にも珍しい「通うタイプの通信制高校」日々輝学園

618日のゲストは、日々輝(ひびき)学園高校宇都宮キャンパス長の山本明子さんでした。

 

いいとこどりの日々輝学園は、休んでも大丈夫?!

日々輝学園は栃木県が認可した私立の通信制高校です。全国でも私立の通信制高校自体が珍しいとのこと。これまで小中で不登校を経験した子や、成績に悩みをかかえた子、人と関係性を持つのが苦手な子など、多様な生徒を受け入れてきました。

通信制高校といえば通学せず家で勉強するイメージがあります。しかし、日々輝学園は、基本は週5日の登校。これは家で勉強してもわからない!とならないための学力の保障でもあり、勉強、資格や検定試験、部活などなど、さまざまな活動をするためでもあります。他に週3日登校、1日登校(塩谷本校)もあります。もともと通信制の補習学校だったとのこと。なるほど!

 高校には全日制、定時制、通信制の3つのタイプがありますが、日々輝学園はそれらのいいところを取り入れた学校です。全日制高校では授業を1/3休む(=学校に来ない)と進級できない決まりがあります。でも日々輝学園ででは、休んでも大丈夫! 74単位を取得すれば卒業できます。 

 

なんでもいい、一生懸命になれることを見つける!

 日々輝学園に来る生徒には「中学校まではできなかったけれど、勉強したい、友達を作りたい、行事に参加したい…」という気持ちがあります。最近は、自ら「通信制っていいな」という選択をして入学する生徒も増えているそうです。自分の好きなこと、学びたいことを選んで取り組めるのが日々輝学園です。最初はできなくても、できたことが増えていく、得意なことを選んで伸ばしていくことで、自信をつけていきます。

 塩谷に本校と、開桜館という体験学習や部活動に取り組むための施設があります。どちらも、廃校になった校舎を利用しています。塩谷ではスクーリングとして、普段できない体育や理科の実験、調理実習をしています。田んぼや畑があって、その体験や時にはドローンを飛ばすことも! 学外では、ボランティアやインターンシップに参加することもあります。

  生徒が来やすくなる工夫もしています。集団生活が苦手でも小人数のクラス、授業開始時間が9時半、トイレがきれいで清潔、制服が洗濯機で洗える…などなど。遅れても「よく来たね」、毎日通っている子にも、「頑張っているね、疲れてない?」と声をかけるといいます。就職など、次のところに行ったら大変でも、日々輝にいるときは、充電たっぷりにしてほしい、とおっしゃっていました。

  

 「枠からはみ出してもいい教育」で、生きる力をつけて社会へ

 宇都宮キャンパスでは、資格を持った3人のカウンセラーが交代で勤務しています。いつでも相談できる体制で先生との連携もばっちりです。落ち込みのある生徒でも、どのように回復していくかをいっしょに考えます。カウンセラーさんは親御さんともお話するそうです。 

枠にはめる教育が多い中で、山本さんは「枠からはみだすものがあってもいい」と思い、公立学校を辞めて私立に移りました。その中でも「生身と生身で向き合うことが大事」と考えています。生徒は、人と関わるなかで自信をつけます。ボランティアして、相手からの「ありがとう」の言葉に喜ぶ姿を見ると、山本さんも喜びを感じます。

卒業生からの「社会に出て、戦える力をもらえた」という言葉が一番といいます。そして、社会に出て挫折があっても、日々輝学園は「戻ってこられる場所」です。つながりができるのは日々輝にいたからできたことです。

日々輝学園では学生募集とかの広告は出していません(授業料を安くするため)。だから口コミが大事! がけっぷちラジオから日々輝学園のことを知る人がもっと増えるといいなと思いました!(かさはら) 

77.8FM 毎週火曜日19:00~

今日の夜聞いてね。

スマホアプリで聞けます⇒ https://fmplapla.com/miyaradi/