誰もが「生まれてきてよかった」と思える社会へ

先週のラジオはサバイバルネット・ライフの仲村さん。 

サバイバルネット・ライフはDV被害にあった女性を支援する活動を行っています。DVとは婚姻関係にあるパートナーから受ける暴力のこと。

この暴力には、身体的暴力、言葉などで心に攻撃される精神的暴力、配偶者にまったくお金を渡してもらえないなどの経済的暴力、無理やり性交渉をさせられる性的暴力が含まれます。

  そしてこの暴力に共通するのが、パートナーを支配したいという加害者側の心情。パートナーに支配され心も体も疲弊した被害者は次第に離れられなくなっていきます。疲弊してうつ状態になってしまう人もいるようです。 

 また、仲村さんが指摘していたのはDV被害にあっている女性は経済的に自立していない場合が多く、貧困であるということ。配偶者からお金を渡されておらず逃げたくても、貧困状態で子どもたちのことを育てると考えると逃げられない。こうして、逃げようにも逃げられない状況が生まれていきます。

 さらに子どもも親のDV被害にあったり、見ているため、大きな傷を心に負っている場合もあるようです。自分が居ていいんだという自己肯定感がない子どももいるようです。DVは被害者の心に大きな傷をもたらし、貧困やうつやひとつの傷だけでなくその後も根深く残り続ける影響をもたらします。

  ここで一番大切なのは、「相談する」という選択肢を被害者が持つことだと仲村さんは言っていました。DVは家庭の問題であるためになかなか外からは見えづらい。

けれど、黙っていてもよくならない。栃木県内にも多くの相談窓口が用意されているようなので、ぜひそうした機関を利用してもらいたいと思います。

 ラジオ終了後、仲村さんは「声なき声に耳を傾け、誰もが生まれてきてよかったと思える社会になるよう一緒にがんばっていきたいですね」と話してくださいました。私も多くの問題に目を向け、SOSを聞き取れるようなそんな人間になりたいなと思います。

 今週もラジオ中にメッセージをいただきました!!

ラジオネーム「人に優しく」さん、どうもありがとうございます!! それでは、今日のラジオもお楽しみに!!(ちば)