3/2(日)昨年から始まり今回で4回目となる石巻市尾崎の「焼き牡蠣大会」に行ってきました。今回は、参加者10名と少人数で、宇都宮、益子、真岡の方々が参加しました。真岡の方は、昨年に引き続き2回目。西村さんに牡蠣の選別作業を教わったり、3年前のツライお話を伺ったり、様々な体験・交流がありました。中でも、1月に引き続き参加の大学生は、牡蠣むきに再挑戦。うまくむける様に奮闘していました。
当日は、生憎のお天気でしたが、初めて被災地に足を運ぶ方もおられ、しみじみと復興の歩みの遅さを感じていました。栃木に帰って、現地の様子を家族や友人、知人に知らせることで、被災地復興の困難さ、被災者の思いを知り、栃木から応援できることを考えるきっかけにしてもらいたいです。そして何よりも、被災地をおもい続けてもらいたいものです。 あお
参加者の声です
「石巻市尾崎焼き牡蠣大会に参加して」
3月2日(日)宇都宮や益子、真岡の方々と、牡蠣を養殖している漁師の西村さんのところに行ってきました。海から引き上げたばかりの牡蠣の殻にはムール貝がたくさん付いていて、それらを取り除いてきれいに洗わないと売り物にならないことを初めて知りました。西村さんから優しく牡蠣の掃除の仕方や殻の開け方を教えてもらい、牡蠣の山と向き合いました。その手間暇のかかる分だけそのあとの焼き牡蠣、蒸し牡蠣、バター焼き、牡蠣ご飯の美味しかったこと!ひと冬分の牡蠣を食べたのではないかと思うくらいお腹いっぱいいただきました。
ここは80数名の児童、教師が津波で亡くなった大川小学校にほど近く、災害危険区域のため住めない地区で、昨年8月にやっと電気がつくようになりましたが、水はまだ出ません。西村さんご夫妻は車で30分の仮設住宅から毎日ペットボトルに水をくんで運んでいました。その水を使って奥さんは私たちのために、薪ストーブでムール貝の潮汁を鍋一杯作ってくれました。
3月11日であれから3年。何の不自由ない生活をしている私にとって震災はどこか過去のものになっていましたが、見るもの、聞くもの、体験するもの全てから、ここは現在進行形であることを思い知らされました。改めて「この震災を忘れてはいけない」と強く感じました。美味しい牡蠣に満たされたばかりでなく、大変な生活を強いられているのに優しい笑顔の西村さんご夫妻にはこちらの心が癒される思いでした。宇都宮から往復13時間、得るものいっぱいの道のりでした。(高根沢町・菅又里美)