「切り抜き隊」というと聞こえは勇ましいのだが、主要新聞の記事の中のボランテイア関連記事を切り抜いてスクラップし、その一部を要約して「ボランテイア情報」の編集部におくるだけのボランテイア活動である。
毎週火曜、1時間ほどの作業で終了するこの作業は一見単純かつ単調で、ボランテイアとしての実感が捉えにくいからなのだろうか、ボランテイアスタッフが集まりにくいのは悩みででもある。このところタッタ2名で定着している。
とはいえ、おしゃべりしながらの作業のひと時は和やかに楽しい。もっぱら話題は目にした新聞記事のかずかずに関してのことなのだが、ときとして新聞のごく片隅のごく小さな記事の人や出来事が、大きな意味をもってクローズアップされ輝きだしたり踊りだしたりもする。そんなとき新しい発見のときめきがある。作業の充実感を享受するひとときでもある。
仕事が済んでのしばしの茶飲み話がまた楽しい、四方山話の噴出がとりとめもなく、時として2時間に及ぶことすらある。同室のVネットのスタッフも加わってさらに盛り上がっているところに突如来客がとびいり思わぬ展開に驚いたり感激したり・・・この作業に係りあって14年、回数は600を超す、その間休んだのは12回ほど、或いはこれが生甲斐のひとつに成ってるのかも知れない
新聞切り抜き隊長 大野幹夫