8月5日( 日)、12 日(日) 山元町活動報告。

8月5日(日)

 

Vネットからの日帰りボラさん9名と他地域からのボラさん総勢28名での作業でした。


この日は家屋解体後の宅地の草刈りと瓦礫選別の掘り起こしをしました。
こちらの家主さんは源さんと震災前からお付き合いがあったそうで今は埼玉県で生活されているそうです。解体まで見届け引っ越しされたそうですが、土地が荒れて周囲のお宅に迷惑をかけているのではないかとご依頼いただいたそうです。


予想以上に天気が良く気温も高くなったこの日、みんな顔を赤くして流れる汗を拭う余裕もなく、「強制労働だ!」と時折叫ぶ誰かの声に小さく頷きながら必死に作業に打ち込みました。(あながち冗談でもない状況でしたが、想像されるような緊迫した現場では決してありませんのでご安心ください(笑))
震災から一年以上経過していますので場所によっては地面が固くなってしまい、掘り起こし作業も大変な時があります。

 

しかし少し掘ってみるとガラスや瓦、コンクリート塀のかけらなどが次々出てきます。解体が進み一見落ち着いたように見える場所も、よく見るとまだまだ震災の爪痕がたくさん残っています。


8月12日(日)

 

前回と同じ現場での継続作業となりました。Vネットからは夏休みを利用し参加してくださった女子高生2名と、前日南相馬で活動し、そのまま宿泊したメンバー2名も加わり13名での参加となりました。


お盆休みの始まりともあって、朝5時宇都宮を出発しましたが、断続的な渋滞のため山元に到着したのはお昼前。いつもの倍以上の時間がかかってしまいました。


朝からいたメンバーさんと合流し、昼食後からの作業となりましたが、この日も気温が高く熱中症の心配があったため30分おきに休憩を挟んでの作業。

この日は女性参加者が多かったため心配でしたが、意外にも女性陣は涼しい顔をしており、かわりに中年揃いの常連男性陣はヘトヘトになっておりました(笑)
参加者さんのがんばりのおかげでこの日でここの現場は終了し、来週からは海岸寄りの畑の現場に移ります。


26日はさくら市より消防団の皆様にご協力いただけることになりました。よろしくお願い致します。

いつまで作業を続けるの?

いつまでボランティア続けるの?

一年を過ぎる頃から良く聞かれるようになりました。正直私達にもわかりません。しかし町の状況を実際目にしたら、もういいだろう、もうやめよう、などという気には誰もなれないと思います。


今年になって初めて参加してくださるボランティアさんも、皆さん口を揃えて「実際目にするのは全く違う、復興はまだまだですね」と言われます。


山元町だけでなく、南相馬や最近立ち入りが解除された楢葉町はこれからですし、またボランティアセンターが活動を継続している被災地でも、今区切りをつけられる段階ではありません。むしろもっと多くの人の力を必要としています。


仙台市中心部は先日七夕祭りも無事終わり、ニュースなどでは震災前の賑わいを取り戻したようにも見えますが、同じ仙台市でも車で20分ほど走った沿岸部は、元の町並みがわからないほど何もなくなってしまった場所で、連日コツコツと作業を続けるボランティアセンターもあります。


24時間稼働している焼却場の周囲には今もたくさんの瓦礫の山が並び、そこからも雑草が日々成長している状況が想像できるでしょうか。
テレビなどでは伝わらない今の被災地を、ボランティアに限らず東北に行く機会がある方は足を延ばして実際目にしていただけたらと思います。

ところで春から皆さんにご支援いただき整地、種まきをしてきた東保育所ですが、今花が次々と咲き見頃を迎えています。ひまわりは私の背丈より大きく成長してくれました。


写真がありますのでご覧いただき、ご支援いただいた皆様へのお礼とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。


次は秋にコスモスが咲く予定です。私達も町の人と一緒に足を運び、花々の成長を見守っていきたいと思います。(米山)