今日は、「認定NPO法人になろうキャンペーン一般公開研修」の第4回目です。
講師に住友信託銀行の合田様をお招きして、「特定寄付信託(日本版プランド・ギビング)」についてお話をいただきました。
信託銀行は馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。「一定の目的を定めて、信頼するものに財産を託し、自身や第三者の利益を図るための財産管理制度」を信託と呼びます。つまり、「財産」と「思い」を預かり、それを適切に運用し受益者へ受け渡す業務を行うのが、信託銀行です。
「特定寄付信託」を利用した寄付を行うことで、寄付者にとっては自分が亡くなった後も含め将来にわたり寄付プランを作ることができ、また信託元本の3割まで金銭交付を受けることができます。さらに、活動報告や領収書を信託会社の責任において受け取ることができ、安心できます。もちろん、認定NPOによる寄付金控除もうけられます。
信託商品は信託銀行が作成し営業活動を行うので、寄付文化の広がりも期待できます。
しかし、この寄付信託を受けるには、「認定NPO法人」であることが必須です。さらに、たくさんある草の根の各NPOと企業が組むのは現実的に難しいため、「とちコミ」のような中間支援団体が中継することも必要です。
今後、高齢化が進む中で、まとまった財産を抱えつつもその活用に悩む方が増えるでしょう。例えば、それを地域のため、自分の気になる分野のために活用するというのは、ひとつの選択ではないでしょうか。(慎)