能登地震+豪雨・救援>>こちら



とちぎコミュニティ基金は「みんなで集め、みんなで造る」栃木のミライづくりを担うインフラです。

集めるものはお金と人とアイディア。まずは栃木からみんなで課題を解決しましょう。

◆とちコミHP>>こちら


とちぎ県北Vネット
フードバンク県北 / 子どもの居場所 スマイルハウス

営業時間

  • 月曜日・木曜日・土曜日: 10:00 - 16:00
  • 火曜日・水曜日・金曜日: 10:00 - 18:30
  • 日曜日: 休業

*能登半島地震の災害ボラ募集⇒

詳しくはコチラ

 

*Vレンジャー「キャンプで救う!子どもの貧困」

学生・若者ボランティア募集中。現在15人。

 

*サンタdeランの実行委員メンバー⇒

毎月1〜2回の会議で、当日までの企画を一緒に考えてくれる人募集中。  


ボランティア大募集!

◎相談聞き取りボランティア

◎食品回収ボランティア

◆毎週木 15時~ フードバンク会議




里親制度と地域支援の新たな挑戦!

~NPO法人こどもの育ちを応援する会

ゲスト:吉成晴香さん~
 先日、YouTubeチャンネル「ボランティアのしょうちゃん」の生配信にて、NPO法人「こどもの育ちを応援する会」の吉成晴香さんをゲストに迎え、里親制度や地域支援について語っていただきました。     

 吉成さんは、長年里親として多くの子どもたちを迎え入れ、育ててきた経験を活かし、地域全体で子どもを支える取り組みを進めています。 

NPO法人「こどもの育ちを応援する会」の設立まで

 吉成さんがNPO法人を立ち上げた背景には、里親としての活動経験が深く関係しています。以前、児童家庭支援センターや養護施設で支援に携わっていた吉成さんは、そこで出会った子どもたちの多くが、安定した生活の場を必要としていることに気付きました。

 しかし、既存の受け皿は限られており、緊急時に子どもを預かれる場所も不足している現実がありました。

「受け皿がもっと必要だ」という現場の声や、施設所長の助言を受け、仲間とともにNPO法人を設立。里親や地域社会と連携しながら、子どもたちが安心して暮らせる環境作りを目指しています。


里親としての日々:信頼関係を築くということ

「里親として一番大切なことは何ですか?」という質問に、吉成さんは「信頼関係を築くこと」と即答。特に虐待や放置を経験した子どもたちは、心に深い傷を抱えており、簡単には大人を信頼できない状態にあります。

その中で、子どもの感情を尊重し、安心して過ごせる環境を作ることが何より重要だといいます。

試し行動」として、大人を困らせたり怒らせたりする行動を取る子どももいますが、そうした行動も「愛着を確認したい」という気持ちの表れであることが多いそうです。

どんな状況でも、まずは大きな心で受け止めることを心がけています」と語りました。

 また、里親としての生活は、実の子どもたちと里子の間でのバランスを取ることも課題です。それぞれの子どもたちが、お互いを尊重しながら共に生活する中で、家庭というコミュニティの大切さを学んでいく場面もあるといいます。

「一緒にご飯を食べたり、日常を共有することで、家族としてのつながりが少しずつ生まれるんです」と吉成さんは微笑みます。


地域支援の柱「モッキンバードファミリー」プログラム

 里親としての活動を通じて、吉成さんが感じたのは「里親は孤立しがち」という課題です。特に初めて里親になる人や、特別なケアが必要な子どもを預かる里親にとっては、不安や孤独感が大きな障壁となります。その課題を解決するため、吉成さんが取り組んでいるのが、「モッキンバードファミリー」プログラムです。

 このプログラムでは、里親同士の横のつながりを強化し、専門スタッフが定期的に調整役として介入する仕組みを取り入れています。

これにより、里親が抱える問題や悩みを迅速に共有し、解決へのサポートを得ることができます。「子どもたちにとっても、里親同士がつながっていることで安定した環境が提供できる」と吉成さんは話します。

 モッキンバードファミリーの取り組みは、まだ認知度が低いものの、徐々に栃木県内でも注目されており、今後の展開が期待されています。


課題とこれからの展望

 里親制度には、経済的支援や制度の充実といった進展もありますが、依然として解決すべき課題が多く残っています。たとえば、里親へのサポート体制の強化、偏見や誤解を解くための情報発信、そして何より「子どもたちの心のケア」が求められます。

 次の目標として「ファミリーホーム」の設立を掲げています。栃木県北部に小規模な自動養護施設を作ることで、緊急時や長期のケアが必要な子どもたちが、安心して過ごせる場所を提供したいと考えています。

 この施設では、地域の里親や児童相談所とも密接に連携し、子どもたちの多様なニーズに応える体制を整えたいとのことです。


生配信でのクイズ:里親制度を学ぶ!

生配信中には、視聴者が里親制度について考えるきっかけとして、吉成さんが3つのクイズを出題してくれました。

クイズ一覧

  1. 子どもが進学を希望したら、里親のポケットマネーで進学させる。〇か×か?
  2. 里親の家の住所は、子どもの実親に知らせる必要がある。〇か×か?
  3. 子どもが傷つく可能性があるので、実親のことは子どもに内緒にしておいた方がいい。〇か×か?

これらの答えは…ぜひYouTubeチャンネル「ボランティアのしょうちゃん」の生配信アーカイブをご覧ください! 意外な答えに驚くかもしれませんよ。

https://www.youtube.com/live/uFLa9dOK42k?si=hn7SotCg6RV03AA3

 

編集後記

 吉成晴香さんのインタビューを通じて、里親制度が子どもたちにとってどれほど重要な存在であるかを改めて実感しました。特に印象的だったのは、実親とのつながりを否定しない姿勢と、地域全体で支え合う仕組みを作ろうとする吉成さんの情熱です。

 生配信を通じて視聴者の皆さんからも多くのコメントが寄せられ、里親制度への関心が高まっていることを感じました。

まだまだ課題も多い分野ですが、私たち一人ひとりができることを考え、行動することで、子どもたちの未来をより明るいものにしていけるのではないでしょうか。

 里親制度や地域での支援活動に興味を持った方は、ぜひ「こどもの育ちを応援する会」や、地元の児童相談所、そして吉成晴香さんにお問い合わせください!https://nasukosodachi.org/

子どもたちの未来を一緒に支えていきましょう!(ボランティアのしょうちゃん)

みんなで平和づくりサンタになりましょう!「12/15 パレード」に参加しよう

12/15は、サンタdeラン&クリーンです。

 サンタの格好して走ったり・グループで街中清掃したりするイベントです。目的は「子どもの貧困♡撃退!」

・参加者は一定額以上の寄付を集めてくるのですが、

・パレードは誰でも、寄付なしで(無料で)参加できます

 今年はまずパレードに参加しませんか⁉ 

■条件:①サンタの格好をする ②「世界の子どもたちに平和を!」などのメッセージを書いたプラカードを持ってくる、だけです。

来たい人は↓↓ 

https://tochicomi.org/santa/parade/

 

◎参加者も募集!

◎ボランティア(当日、事前)も募集!

 

ボランティアは一見、「変化を与える側」に見えますが、「逆」でした!

テレビと現実は違う衝撃

 

 この度初めて参加した高校二年生です。茨城県常陸大宮からの参加となり、能登までの長旅は慣れないものではありましたが、時間をかけて行った分、得たものが山ほどありました。 

 まず初めに、全く同じではありませんが、現地の方々がせざるを得ない生活を私自身も二晩三日と過ごしました。言葉や想像では理解できなかったものが、自分自身が体験することではじめて、実感するという形で認識できました。

 現地の移動中に移り行く景色は、本当に悲惨なものばかりで、衝撃を受けざるを得ない状態でした。テレビや何やらで見たことがあっても、現実を目の前にすると、見方が全く異なります。そんな中でも、私たちが携わった方々はとても明るくて、自分たちでできることを精一杯なさっていました。

 

「心の痛みで立ちあがれない人」ではなかった!

 

 私は、少し戸惑いを感じました。

 そこに訪れる前までは、その地域の方々は、心の痛みで立ち上がることも困難なのかなと思っていました。しかし、思い込みは良くないと、切実に思いました。

 足湯のボランティア活動では、住民の方々とお話しする機会が多くありました。そこでは、みなさんの地域の復興に対する確固たる意思を感じました。復興に向けた日々の生活から生まれた悩みや、私たちボランティア団体に対するお言葉など、みなさんの口から溢れた言葉は、家に帰っても何度も思い出されます。

 

助け合いの精神を次につないでいくのは私たちの役割だと、心から思う

 

 特に印象に残っている出来事の一つに、最終日の仮設住宅訪問があります。足湯にいらっしゃった方はお一人でしたが、元気いっぱいな子どもたちは何人もいました。そこではずっと、時間が許す限り子どもたちと遊んで過ごしました。

 みんな、同じでした。私の周りにいる子どもたちと、何も変わりませんでした。みんな明るくて、元気が有り余っていて、無邪気で、たくさん笑っていました。ボランティアというのは、一見、行った側が活動で地域に変化を与えるという大きなイメージをしがちですが、実際は全く逆で、心境をはじめとして、変化を与えられたのは私の方でした。

 みなさん一人一人がしっかりと、揺らぐことのない自分の信念を持ち、復興に力をつくしておられました。果たして私たちが地域の方々のために為し得たものは何だったのだろうかと考えました。きっと、私たちが為したものは大きな変化を与えるようなものではなく、遅効的なものだと思います。しかし、確実に私たちの軌跡はそこにあり、地域復興に携わったことは確かです。そして、それがボランティアなのだと思います。

 他にも、この能登での三日間が私にもたらしてくれた変化は多くありました。そこで学んだことは全て、ずっと、ずっと心に留めておくべきことだと思います。今回の経験をもとに、助け合いの精神を次につないでいくのは私たちの役割だと、心から思います。(菅野みどり/高校2年)