希少生物の環境を保全するSAVEJAPANプロジェクトですが、これは損保ジャパン日本興亜(株)のCSR事業で、企業とNPOと地域の人達との協働で行われるという、個人的には希少で素晴らしい事業だと思っていています。
とちぎボランティアネットワークが参入するようになって、今年で3年目となりました。そして、今年度最後のイベントを1月18日(日曜日)に市貝町役場多目的ホールで実施いたしました。
昨年はサシバを身近で見ていただこうということで、はく製を展示しました。鷹の中でも小型のサシバでも実物はそれなりに迫力のあるものでした。今年度は、クマタカも並べて展示する予定でしたが、はく製の管理者の都合により急きょ展示することが出来なくなってしまいました。しかし、それでは寂しいので、ノスリとオオタカを展示し三共演となりました。
サシバはオオタカと比べると、可愛いく見えてきて、親しみやすく愛らしい鷹でのように思えてきます。
シンポジウムのテーマは、環境教育です。少し前までは、自然は大切なものだから川をきれいにとか、動物や昆虫などを守ろうという教育が中心になっていたと思います。しかし、時代がこれだけ進んでくると、人間の都合を重視しただけの開発に限界が見えてきています。
自然の存在が無くては人間は生きて行くことができないし、便利で富が集中している都市部といえど、コンクリートで固められ、人間関係の孤立化著しい環境だけの生活では、健全に生きて行けないことが判ってきました。
講師である立教大学の阿部先生により、山、川、海、植物や動物、そして人間が多様性を尊重しバランスよく共存共栄できる社会こそが、持続可能な社会であるというような教育が必要になってきていると個人的に理解しました。
野外における自然環境を守る保全活動は、当然必要だし楽しいですが、やっただけになりがちかもしれません。みんなで少し勉強したりすることをセットにしていくことが大切なんだなあ。ということを実感することができました。
また来年度もSAVEJAPANプロジェクトを行いますので、皆さんの参加をお待ちしています。
SAVEJAPANプロジェクト担当 徳山 篤