坂本さんは震災後、鬼怒川温泉で孤立した状態の時、まけないぞうと出会った。着替え等、物資を頂くお礼の気持ちとして作り始めたのがきっかけ。針を持つことが大好きだったこともあり、2011年8月から作り続け、現在はいわき市の借り上げ住宅で義娘と暮らしている。まけないぞうは可愛いね~、と言われ、近所の方との交流に繋がった。作っていると気持ちが穏やかになると言う。出来上がると嬉しくて、顔がほころび、嫌な現状を忘れさせてくれる。いつの間にか生きがいになっていた。
先日、会話で「楢葉町は避難指示解除準備区域で、立ち入りはできるものの居住はできない。息子夫婦は将来帰るつもりはないが、私の一番の希望は昔の家に戻りたい! しかし70代で、一人で生活することへ孤独感、つながりが途絶えた不安感で一杯になる。こんにちは、今日は暑いねぇ~、常にご近所さんにあいさつ、声かけをしている震災以降、人と人とのつながり、当たり前にある食の有難さを実感した」と話す。
数少ないタオルで今もまけないぞうを作って頂いている作り手さんたちがいます。“震災を忘れない、忘れさせない”そのためにまけないぞう一頭でも売りたい。皆さん、タオル寄付、まけないぞう宜しくお願いします。(もんま)