●7月6日(日) 白河被災者と温泉に行く
梅雨の合間、今日は宇都宮で借り上げ住まい(みなし仮設)のテエ子ちゃんとご一緒♪白河仮設に向かう。
仮設駐車場にはすがすがしい紫陽花が咲乱れる。仮設、借り上げ、白河在住の5人と合流する。挨拶に寄ったキミエさんは私も行く!と即答、男性2人、女性6人になった。
行き先は矢吹のあゆり温泉、今回で2回目だ。矢吹中央インターチェンジの近くにある通称「美人の湯」? のどかな田園の中、アットホームな感じの建物だ。着いて早速、湯に行くと、地元の人が大半で、高齢者が多い。単純温泉だが肌はつるつるする…やはり美人肌か?と皆で気にする。
休憩室でラーメン、そば等を注文し、持ち寄りのお菓子、定番の漬物をごそごそ出すが持込禁止はなさそう。さっぱりと、つるつる顔で食欲も出できた。「今日は全財産背負ってきたんだかんな、いかはうまいどなぁ…、やっぱり来ていがったべぇ…」。爆笑の後、思う存分手足を伸ばしてお昼寝タイムとなった。
●4年目の今なお、最低限の生活を脅かす
双葉町出身のご夫婦、S氏、70過ぎの男性、病院以外ほとんど外にでない、妻は白内障の手術をしたが視力は回復しない。一時は死んだほうが良いとまで落ち込んでいた。当日やっと説得して連れ出したのだった。
津波で家を流された、家族はバラバラ、仮設はもう30世帯を割ったかな、とにかく人がいない、ひっそりと静まり返って気味が悪いと話す。4年目の今なお、被災者の最低限の生活を脅かす。建物自体の急速な劣化と入居者の転出による空洞化、コミュニティー崩壊だ。取り残されたことへの不安もありストレスは計り知れない。
次回の約束をして、午後3時、2台の車で帰路に着く
「おらぁ仮設には長くいねーどぅ…」帰りの車中S氏ぽつりと語った。
身も心も 温まる温泉でした。(もんま)