3/11 白河まけないぞう販売 ~乙姫会(おとひめかい)発足か~

「もうすぐ春ですね」 というには少し肌寒い日、気持ちはワクワクしながら向かうは白河市民会館。東日本大震災から二年、白河で震災復興音楽祭が行われた。

14時半頃からイベント会場でまけないぞうを売ることになり、仮設を出て自宅に戻られた方現在仮設にお住まいの方がまけないぞう販売に協力してくださいました。

会場に13時到着すでに皆さん集合していて感激!天理教さんが場所を空けてくださり直に販売にかかる。隣は浪江町で大堀焼き「いかりや商店」をしていた山田さんのお店。見事な野馬を一筆で描く。現在5人で白河市に避難中とのこと。どうやって瀬戸物を作り、また一度失ったお客をどうしたら取り戻せるか、不安で一杯だと話す。 

双葉町の仮設の復興だるまは200個早く完売していた。仮設の人たちは忘れないでという思いをだるまに込めたという。音楽祭も唄や踊りに大盛況のようでした。まけないぞうは予定より1時間遅れて午後6時終了。皆さんのおかげでこちらも60頭完売しました。


午後6時半からレストランで打ち上げと仮設の同窓会ということで9名集まりました。なかなか皆で集まる機会は無いという。「すこしやせたんじゃなぁい」「お肌綺麗になった?」久しぶりに笑顔が溢れおしゃべりは止まらない。時間も20時半になり、代表を決めて再会を約束する。


 3年目の復興に向けて仮設を出てバラバラになっても仲間を忘れない。忘れないでほしいと語る人がいれば、震災の話はもうしたくない、放っておいていてほしいという人もいる。ひとりひとりが静かに胸に思いを刻む日。被災地にある複雑な感情を、ひとくくりでは語れない。今こそ、被災地の住民の心の葛藤に目を向けなくてはならない。一人一人の今に寄り添うために。(もんま)