昔々、小さかった頃。野山や川は世界そのものでした。
日が落ちるまで、泥んこになりヘトヘトになっても遊びきれないほど
広大な世界でした。
一本の木はたくさんの昆虫や鳥が住む王国で、
小さな小川はたくさんの魚や水棲生物がデッドヒートを繰り広げるサーキット。それらの世界を覗きこみ、時にはカラダ全部で飛び込み、
何かを見つけては目を輝かせ、新たな発見に興奮しました。
時には興奮したタヌキに追いかけられて必死で山を駆け下りたり、
間違えてハチの巣を蹴飛ばしてしまい、
体中を真っ赤に腫らしながら泣いて帰ったりもしたものです。
そんな、かけがえの無いあの時間よ。
もう一度・・・カムバーーック!!
というワケで、6/10に開催された田んぼの生きもの観察会&里山保全活動。これは、栃木県市貝町に生息する希少なタカの一種「サシバ」を守るための自然保護活動として企画・実施されたチャリティイベントです。
里山というのは、自然の宝庫です。人が適切に手を加えて環境を整えていたことで、様々な生き物が絶妙なバランスで生態系を作り上げていました。ところが、農業人口の減少や過疎問題、減反政策などのため、僻地にある里山が放棄されるようになってしまったのです。
放棄された里山や田んぼは荒れ果て、植物が密集し、それまで生息していた多種多様な生き物にとっては住みにくい地となってしまいます。
そうなると、食物連鎖の頂点に位置する「サシバ」も生息できなくなるワケです。
今回のイベントは、「サシバを守る」という号令のもと、里山を整備をし、そこに生息する生き物たちに触れて、豊かな生態系の重要さを体験してもらうことを目的としています。
次回の観察会&保全活動は10月頃を予定しています。V情報やウェブで告知しますので、要チェック!たくさんの方の参加をお待ちしています。(慎)