8〜9月に日本海から槍ヶ岳まで歩いた時、最初の1週間山の上から毎日能登半島が見えていました。
3月以来訪れていませんが、休みが自由に取れるようになった今「山から帰ったらまた行かなくちゃいけないな」と思っていた矢先に起きた能登豪雨災害。
居ても立ってもいられず再びとちぎボランティアネットワーク(Vネット)の募集する活動に参加させて頂きました。
10月4日夜宇都宮発〜6日夜帰着のいわば「弾丸ボランティア」でしたが、短い期間でもテレビやネットでのニュースではわからない現地の空気を強く感じることができました。
活動場所は輪島市の町野。
地震で倒壊した家屋が多数残っているところに水害が襲いかかり、目を覆いたくなるような光景が広がっていました。1年の内に2度も大きな災害に見舞われて、もし自分だったら立ち直る気力も萎えてしまうでしょう。
現地で私は公民館の倉庫の荷物搬出及び泥出し作業班の活動に加わりました。もうひと班は仮設住宅などでの足湯でした。こちらは住民の方の癒しを提供すると共に、隠れたニーズを吸い上げるのにとても重要な意味を持っています。一日半活動してみてボランティアの数が被災地のニーズに全く追いついていないという印象を受けました。
一番心配なのは被災地がこのまま忘れられてしまうことです。
輪島市町野は宇都宮から片道約9〜10時間もかかり決して行きやすい場所ではありません。今回は2台の車でボランティア同士で運転を交代しながら行きましたが、日程によっては専従運転手によるマイクロバスの便もあります。宿泊場所はボランティアセンターから約15㎞離れた集会所を使わせてもらっています。これまでVネットが支援活動を継続している中で地元の方たちとの信頼関係を築いてきたからこそできることだと思います。
被災地の様子を自分の目で確かめてみたい人、自分に何ができるかわからないけれどとにかく被災地のために活動してみたい人。入口の動機は何でもかまいません。活動に関心のある方は是非Vネットのホームページをチェックしてみてください(柴田裕幸さんFacebookより)